負債比率とは、安全性分析の一指標で、他人資本が自己資本に対してどれだけあるかを示す指標である。
返済義務のある他人資本がどれだけ返済義務のない自己資本でカバーされているかを示し、低いほど財務の安定性が高いと言える。
レバレッジ比率、ギアリング比率などと呼ぶこともある。
<計算式>
負債比率(%) = 総負債(他人資本) ÷ 自己資本 × 100
手元流動性とは、現・預金と償還期限あるいは売却期限が1年以内を予定しているの有価証券の合計額のことをいいます。
手元流動性 = 現金・預金 + 1年以内に売却予定の有価証券
つまり、手元流動性は換金性が極めて高い資産のことで、これが多いほど企業の支払能力が高いことを示します。手元流動性は企業の保有しているキャッシュとほぼイコールと考えてよいと思います。
手元流動性が多ければ、借入金の返済に困らないなどのメリットがありますが、逆にデメリットもあります。
例えば、手元流動性は利子や配当金などで利益をもたらしますが、これが事業の利益率より低い場合、相対的に見ると手元流動性の資産は有効活用できていないということになります。また、最近では手元流動性が多いと、企業買収のターゲットになるというデメリットもあります。
また、手元流動性を売上高で割った値を手元流動性比率といいます。
手元流動性比率=手元流動性/(売上高/12) 【ヶ月】
日本の上場企業の手元流動性比率は、およそ1~1.5ヶ月です。
ROEとは、収益性分析の一指標で、株主の持分に対してどれだけのリターンを生み出しているのかを示す指標である(株主の観点からどれだけ儲かっているのかを把握することができる指標)。
株主資本利益率、自己資本利益率と訳される。
なお、ROE算定上の自己資本は、純資産額から新株予約権及び少数株主持分を控除した金額を用いる。
(計算式) ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
ROEは、売上高当期純利益率(当期純利益÷売上高)、総資本回転率(売上高÷総資産)、財務レバレッジ(総資産÷自己資本)といった3要素に分解することができる。
ROE=(当期純利益 ÷ 売上高)×(売上高 ÷ 総資産)×(総資産 ÷ 自己資本)
少数株主持分とは、連結決算を行う際、連結対象子会社の資産・負債を連結親会社の貸借対照表に合算するものの、連結親会社の持ち株比率に応じ、計算上当該親会社には帰属しない純資産部分を区分して表示するための勘定科目のこと。
付加価値分析の指標の1つ。
この比率が高いほど、従業員にとっては待遇の良い会社ということができ、人材の質やモチベーションが高いことが予想される。
しかし、あまり高すぎると利益が圧迫されることになるので、付加価値の総額、あるいは他の関係者への配分額とのバランスが重要になる。
1人当たり人件費 = 人件費・労務費 ÷ 従業員数
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