クロスセクション分析とは、特定の事象に対する影響因子の相互関係を分析するというもの。
例えば、年齢という因子が特定の事象にどのように影響を与えているかというような分析概念となる。
同時点の横断的分析のことを指し、時系列分析と対となる分析概念。
単に、企業間、業界間など分析対象と同一のグループに属する他社との比較分析を行うことを指してクロスセクション分析ということも多い。
ROA(使用総資本事業利益率)とは、収益性を示す一指標で、総資産に対する利益率を示す指標。
保有する資産をどれだけ有効活用しているのかを示す指標となる。製造業など固定資産の多い業種の分析に適した財務指標で、資産の有効活用度を測ることができる。
ただし、わが国では資産をリースしている場合には資産計上されないことがあるため、資産を保有している場合に比してROAがよくなるので注意が必要。
計算式: ROA(%) = 当期純利益 ÷ 総資産 × 100
財務レバレッジとは、自己資本比率の逆数。
他人資本コスト(金利)以上の利益をあげる収益機会がある場合、財務レバレッジを高めること、すなわち他人資本を活用することで、自己資本利益率を高めることができる。
計算式: 財務レバレッジ(%)= 総資本 ÷ 自己資本 × 100
なお、財務レバレッジが高いとROEの変動が大きくなる。
※ROE=(当期利益÷売上高)×(売上高÷総資産)×(総資産÷自己資本)
当期利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ
収益性 × 効率性 × 負債の有効利用度
事業利益とは、営業利益に金融収益を加えた値をいいます。
営業利益は会社本来の営業活動から生じた成果であり、一方、受取利息・配当金(金融収益)は会社の財務活動の成果です。したがって両者の合計額である事業利益は、会社全体の経営成果を表す指標であるといえます。
経常利益や純利益は、会社による決算操作にともなう損益が入り込む余地があるため、会社本来の経営活動の成果を示すものとして事業利益が重視されます。
なお、事業利益には支払利息などの金融費用は減算しません。
経営資本とは、総資本のうち実際の営業に利用されている資本のことを指す。
具体的には、総資本から金融活動の資本と未利用資本を控除して算定される。
金融活動の資本は、貸借対照表の現金預金・有価証券・投資その他の資産の期中平均額を合計して算定するのが合理的であり、未利用資本には建設仮勘定の金額が相当する。
※平成18年秋 証券アナリスト一次試験 問題文より抜粋
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